休日のショッピングモールで、娘にせがまれての買い物。
休みの日は混んでるから行きたくないけど、娘のお願いじゃ断れない。
あっちこっちに連れ回されて、疲れちゃったのでドーナツ屋やパンケーキ、バーガーキングが並ぶ「OTO-na-cafe」でひと休み。
注文したバーガーが出来る間、座って待つとフッと、絵本が置いてあるのに気がつく。
おー、ひさびさ「からすのパンやさん」。
誰かの忘れ物では無く、どうやらお店のものみたい。
何年ぶりだろ?
一番下の娘が幼稚園の頃に一緒に見て以来だから、もう10年くらいになるのか。
ひさびさに絵本を手に取って眺めてみた。
やっぱ「からすのパンやさん」は子どもに人気があるのか、かなり年季が入り、所々破れたり、シミがあったり。
実は自分もこの絵本「からすのパンやさん」が大好きで、幼稚園の頃よく借りてきてパンを眺めていた。
いろんなパンが載ったページを開き、兄妹でどのパンが好きかよく指を差し合った。
はじめて子どもが産まれたとき、そろそろ絵本をって嫁さんが買ってきたのも「からすのパンやさん」だった。
そっか、嫁さんも同じ絵本が好きやったんや。
その時は、だいぶ嬉しかった。
親子3人で、絵本を開き、やっぱりいっぱい並んだパンを眺めて話した。
それから子どもが増えるたび「からすのパンやさん」を開き、いっぱいパンが並んだページを見て楽しんだっけ。
「からすのパンやさん」を見なくなって、もう10年かぁ。
娘もデカくなるはずだわ。
久々に、娘と「からすのパンやさん」を開き、どのパンが好きか指を差し合った。
オヤジは、だるまパン。
娘は、こねこパン。だって。
むかしと変わってないや。
家にもまだあるんだよね。
「からすのパンやさん」
ちゃんと本棚にしまってあるよ。
いつか子どもたちに子どもができたとき、今度はおじいちゃんとして孫と楽しむのだ。